モニターの向こうがわ

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読みたい本 2014年3月 - その2

「印象の工学」とはなにか―人の「印象」を正しく分析・利用するために-大沢光

 とある資料をslideshareで見てこの本の言及が(少しだけ)あった。仕事上、印象度調査やブランド認知調査を行うことがあり「印象」というデリケートで言語化しにくいものを数値に置き換えたりするときに悩むことがある。

「被験者は自分の印象を正しく答えてくれているだろうか?」

デザインリサーチやユーザビリティテストにおいて、「なぜそのボタンをクリックしなかったのか」「なぜそのビジュアルからそのようなイメージを受け取ったのか」「なぜ競合のサイトの方がUIがキレイだと思ったのか使いやすいと思ったのか」と置き換えてもいい。作る側としてはこういった調査をベースに仮説構築するので、最初のヒアリングで失敗すると全てが失敗してしまう。

おおよそそのようなリサーチにおいて、被験者が言ったことは真に受けてはいけないものなので、観察に比重を置くのが常です。また、ラダリングという手法があり、被験者がやったこと言ったことを抽象化して、「なぜそう思ったのか」「なぜそうしたのか」の本質を類推する方法もあります。個人的にラダリングは普段の仕事の中で多用しているので、また別の機会にまとめたいと思っています。

・・ということをいつも悶々と考えているので、本書のタイトルには興味をひかれる。ただAmazonでは欠品だし(出品者からは買える)最寄りの図書館にもないようなのでどうしよう。電子版がリリースされるのを待つしかなさそうです。

「印象の工学」とはなにか―人の「印象」を正しく分析・利用するために

「印象の工学」とはなにか―人の「印象」を正しく分析・利用するために